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ごあいさつ 深瀬記念視覚芸術保存基金は来る2008年5月1日をもちまして、開設10周年を迎えます。 恵まれない環境で苦闘する才能に溢れた若手作家を支援するとともに、平和・環境に貢献し、「万人のための芸術」を実現するという、小さな個人の夢は、多くの公的機関、企業、ボランティアの皆様のご賛同と共感を得て、2005年8月以降、のべ40万人の方々にご観覧いただくという、当初は予想もつかなかった規模の活動になりつつあります。皆様に深く御礼を申し上げたいと思います。 個人の力はとても小さくはかないものですが、多くの方々が参加していくにしたがい、大きなムーブメントとなるものです。適切なビジョンと行動があれば、小さな善意が集まって大きな力を生む可能性があるでしょう。人間がいるかぎり、そこには芸術があり、戦争や環境破壊もつきものなのかもしれませんが、人間の知恵はまた、結局はこれらの問題を解決すると、わたくしたちは信じています。 観客の皆さん、支援者の皆さんが思い切り楽しみ、そして共感してくださることが大変な力となります。これからの10年もどうぞよろしくお願い申し上げます。